原子力発電
原子力の発見

日本は世界で唯一の被爆国です。しかし、また原子力の先進国でもあります。現在日本に建造されている原子力発電所は32基あります。エネルギー資源が乏しく国土も狭い日本にとって火力発電所に代替可能なほどの発電力を持つのは当時原子力が最も有力だったのでしょう。

現在でも原子力発電はCO2削減の為にすぐ失くすことは出来ないと言う識者もいます。ここでは原子力の歴史を少しだけ紐解いてみたいと思います。

1789年ドイツの科学者、マルティン・クラブロートは鉱山の地下資源から黄色の物質を発見し、当時発見されたばかりの天王星(ウラノス)にちなんでウラニウムと名づけました。これが放射性物質の歴史の始まりです。それからレントゲンがX線を発見し、ベクレルは放射線の発見に至りました。(現在放射線の単位として用いられているベクレルは発見者の名前にちなんでいます)そしてかの有名なキュリー夫人はラジウムなどの新元素を発見します。

ここまでは放射性物質が単体の元素として発見されて来た歴史ですが、1938年、ドイツの物理学者のオットー・ハーンはウランに中性子をぶつけると、ウランを固定する為に用いていたバリウムから放射線が出ていることを発見します。

ハーンは当初バリウムに新物質が付着したのだと考えましたが実際には中性子の照射によってウランがバリウムとクリプトンに分裂し、その結果として途方もないエネルギーを生み出すという結論に至りました。これが核分裂反応の発見です。

ユダヤ人だったハーンの協力者のマイトナーは時のナチス政権によりドイツ国外から追放され、スウェーデンに亡命します。こうしてマイトナーを介してハーンの研究はアメリカ学界に伝えられたのです。これが原子力爆弾誕生のきっかけです。しかし当時戦時中でなければ原子力は平和利用の目的で研究されていたかもしれません。