各発電のメリットデメリット
原子力発電のメリットデメリット

原子力発電の最大のメリットは核分裂反応の莫大なエネルギーがもたらす安定した電力供給でしょう。現在日本では国内発電量の約3割強を原子力発電でまかなっていて、原子力発電施設は休止中のものも含めると50基を超えます。

原子力発電が世界的に広まったのは地球温暖化が問題視されるようになってからです。当初原子力は二酸化炭素ガスを発生しないクリーンなエネルギーとして普及していきました。また発電量が大きいので火力発電に比べるとコストが下がります。フランスは国内の電力受給の70%以上を原子力発電でまかなっていて、今後も拡大していく予定です。

世界的に見ても原子力発電拡大の流れは変わらないと見てよいでしょう。しかし原子力を使うということは最大のデメリットでもあります。ロシア(旧ソビエト連邦)でのチェルノブイリ原発事故は広島に投下された原子力爆弾500発分の放射能を撒き散らし、30年経過した今でも深刻な傷跡を残しています。

アメリカでもスリーマイルスアイランドの原発事故、日本ではもんじゅのメルトダウン事故と東日本大震災での福島第一原発事故で放射能汚染の恐ろしい現実を目の当たりにしました。原子力発電で使われる濃縮ウランの半減期は最低で30年とも言われています。

発電で使った放射性廃棄物の除染施設や廃棄場所の確保などハード面での課題も多いのが現実です。また日本の原子力発電施設の安全基準は世界的にも高いレベルだといわれていましたが、福島第一原発事故では自然の脅威の前での人間の力の無力さを思い知ることになりました。

不測の事態というのは予測不能だから起こらないのではなく、起こってから不測だったと思い知ることを学ぶ必要があるのではないでしょうか。