火力発電
汽力発電

汽力発電は現在多くの火力発電所で使われている発電方法です。重油や液化天然ガス(LNG)、石炭などの燃料を燃やした熱で蒸気をつくります。

この時発生する蒸気は高温高圧で、金属製の大きな蒸気タービンの羽根車を回して発電機を動かすのです。先の東日本大震災で電力の供給がストップしたとき、避難所では軽油を用いた発電機が臨時の電力供給に使われましたが、それの巨大版が火力発電所です。蒸気タービンの歴史は古く、200年前のギリシャの数学者が蒸気の動力作用を発見したという記述が残っています。

実際に蒸気を利用して船の推進力に使い、交易を効率化して世界を席巻したのが1800年代にイギリスで起こった産業革命です。蒸気の力は世の中の構造を大きく変化させました。蒸気を利用した推進動力には機関車や汽船に採用されていた蒸気往復機関と蒸気タービンによるものとがあります。

蒸気往復機関とはピストンを往復させて回転力を生み出す構造ですが、これに比べ蒸気タービンは重量が軽く、大きな出力を得ることが可能です。最初は動力を得るための蒸気機関でしたが蒸気タービンの登場以来、発電用プラントに利用されるようになりました。最新の原子力発電でも蒸気タービンは採用されています。

原子炉で発生した高温降圧の蒸気は大型の蒸気タービンを回転させ100万kwを超える電力を生み出しています。高速で回転したタービンは発電機に直結され電気を起こします。タービンの回転で使われた蒸気は再び冷やされ、また熱せられて蒸気となりタービンを回転させることを24時間繰り返しています。